イランには職人による手作りの作品が素晴らしく目を引きます。銅細工や銀細工、ランプ、水タバコセットなど、イランらしいさまざまな商品があります。
職人技で商品を作り上げていくのですが、芸術作品といいたくなるような素晴らしいモノに溢れています。
その伝統工芸品での技能は、この伝承において人々が転職の感覚を発揮した文化や習慣に根ざしています。
イランの数ある工芸品の中でも、最も誇りを持っているのが、このミナカリです。
その歴史は古く、紀元前1,500年頃に始まり、由緒ある作品は、イギリスやロシア、米国、台湾など様々な美術館に提示されているほどです。
ミナカリは、銅で皿や花瓶を作り、ホウロウを引いて焼き上げます。最初に釈薬かけて約700度の窯で焼き、もう一度異なる釈薬をかけて焼いた後、特別な絵の具を用い熟練した職人が絵付けをして焼いていきます。
ミナカリは見る人すべてを魅了するほど存在感があります。記念品や贈答用として伝統あるミナカリをより多くの方々に知ってほしいと考えています。
この工芸はパターン装飾(星形が多い)を施すもので、使われる材料は木(黒檀、チーク、ナツメ、オレンジ、ローズウッド)、真鍮(金色の部分)、ラクダの骨(白色の部分)などである。
木を3角形断面の細棒に加工し、糊付けして加工した他の材料ともども緻密に直径70cmの円柱に組み上げて、6角形に内接した六芒星のモチーフが円柱の横断面に出来上がるという段取りである。このようにしてできた円柱を切断して短くし、2枚の木板の間に挟んで圧力を加えながら乾燥したのち、最後に各1mm厚のシート状になるよう切断する。太い金太郎飴の薄切りを想像してもらえばよいだろう。装飾するものの表面にこれを糊付けし、ラッカー塗装で仕上げる。このシートを加熱すると柔軟になり、装飾するものの外形に合わせて変形することができる。
かつて中国より伝来した技術にペルシャ流のノウハウを加味して、この工芸は700年以上も連綿と続き、今でもエスファハーンやシーラーズに息づいている。
商品はさまざまで小物入れ用からティッシュケースなど実用的に作られています。
ガラムザニーとは、釘とハンマーを使い、細かな下絵を元に手作業で絵や模様を掘るイランの伝統工芸法です。
金や銀、銅、真鍮などにレリーフを施した金属細工で
お皿や壺などの装飾品です。
色褪せない魅力で代々受け継ぐことの出来る品です。
言わずと知れたイランの誇る伝統工芸品が、このペルシャ絨毯。イランではさまざまな地域で作られており、産地によってデザインの特徴も違ってきます。選ぶ楽しさも醍醐味です。
製法に於いては、『ハンドメイド』と『機械』がありハンドメイド製は柔らかく、機会織は固いのが特徴です。
素材も『ウール』と『シルク』がありシルク 100%の絨毯は高値になっています。ウールとシルクの混合品も作られています。
ペルシャ絨毯でも幾つかの種類があります。
1つはギャッベ。元々、遊牧民がテントの下に敷いていたものなので、厚みがあり、ふかふかしているのが特徴。
もう1つは、キリム。ギャッベ同様に遊牧民が使用していたもので、ギャッベよりも薄く、毛足が短く使いかってが良いのは特徴です。
また以外のも観賞用の絨毯も知られています。
観賞用としても絨毯が作られ、ペルシャアートを代表する一つになっています。
観賞用は立体的に織っているものも多く、凹凸がよりリアリティを演出しています。永い伝統の中で完成された技術があるからこそ、優美で繊細な絵画を織ることが出来るのです。